著者 中村 仁紀読了 約6

構造化データ(schema.org)の入れ方

#情報設計

構造化データ(schema.org)は、ページの意味を機械が読み取れる形で明示する仕組みです。結論を先に言うと、 静的サイトでも JSON-LD(意味づけを書く軽量な記法)をビルド時に埋め込むだけで、検索エンジンと生成AIの 両方に内容を正しく伝えられます。

構造化データとは何か

構造化データ(Structured Data)とは、「このページは記事である」「これは会社の情報である」といった ページの意味を、決められた語彙(ボキャブラリー)で機械に伝える書き方です。共通語彙の事実上の標準がschema.org(スキーマ・ドット・オルグ)で、書き方は JSON-LD(ジェイソン・エルディー)という 軽量な形式が推奨されています。

人間は見た目で「これは見出し」「これは日付」と判断できますが、機械はそれが苦手です。構造化データを置くと、 生成AIや検索エンジンは、質問と答え・著者・公開日などの対応を、推測ではなく確実に取り出せます。

静的サイトでの入れ方

サーバーを持たない静的サイト(あらかじめHTMLを書き出す方式)でも、構造化データはそのまま使えます。 ビルド時に、ページの <head> や本文に <script type="application/ld+json"> を出力する だけです。本サイトも、この方式で会社情報・記事・パンくず・よくある質問の構造化データを埋め込んでいます。

article.tsx
const ld = {
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "BlogPosting",
  headline: "記事タイトル", datePublished: "2026-06-19"
}

<script type="application/ld+json">{JSON.stringify(ld)}</script>
注意
構造化データの内容は、ページに実際に書かれている内容と一致させます。表示にない情報を構造化データにだけ 書く(捏造する)と、検索エンジンの評価を下げる原因になります。

まず押さえる4つの型

会社サイトとブログでは、次の4つから始めると効果的です。

  1. 1Organization会社の名称・所在地・ロゴ・SNS を明示し、企業エンティティ(同一性)を一意にする。
  2. 2BlogPosting / Article記事の見出し・著者・公開日・更新日を明示する。著者は @id で人物を一意化する。
  3. 3BreadcrumbListパンくず(ホーム / … / 現在地)を機械可読にし、階層をAIに伝える。
  4. 4FAQPageよくある質問と答えの対応を明示する。生成AIが質問単位で引用しやすくなる。

よくある質問

JSON-LD と microdata、どちらがよいですか?
JSON-LD が推奨です。本文のHTMLと分離して書けるため、保守しやすく、静的サイトでも扱いやすいためです。
構造化データを入れれば必ず引用されますか?
構造化データは「正しく理解される」ための土台で、引用を保証するものではありません。明快な文章と一次情報があってはじめて効果が出ます。